YouTubeは、動画がAI生成かどうかを教えてくれるようになりました。ただし、それに対して何かをさせてはくれません。説明欄に小さく「改変または合成されたコンテンツ」と表示され、動画はそのまま再生され、次におすすめされる動画にも同じラベルが付いているかもしれません。この記事では、このラベルの意味、プラットフォームがラベル付けで止まっている理由、そしてラベルを実際のフィルターに変える方法を説明します。

ラベルはある。フィルターはない。

この1年で、大手プラットフォームはいずれもAIコンテンツへの表示を始めました。

  • YouTubeは「実写風のAI使用が大きい」動画にラベルを付けています。2026年5月からは、投稿者が申告しなくても自動でラベルを付けられるようになりました。
  • Instagramはタグを「AI生成プロフィール」に改称し、ラベルのないAIインフルエンサーアカウントのリーチを抑えています(2026年8月)。
  • TikTokも、AI生成の画像・動画・音楽にラベルを付けています。

The Vergeが2026年6月に指摘したとおり、どのプラットフォームも、誰もが思いつく次の一手、つまり「AIコンテンツを非表示にする」スイッチを提供していません。プラットフォームはシグナルを作り、そこで止まったのです。

規制も同じ方向に動いています。EU AI法第50条により、2026年8月2日から、合成コンテンツには機械可読なマーキングが必要になりました。こうしたラベルは今後、減るのではなく増えていくでしょう。日々のAI動画を減らしたいなら、ラベルだけでは足りません。

YouTubeのAIラベルが実際に意味すること

通常の動画では、ラベルは説明欄の「改変または合成されたコンテンツ」のような見出しの下に表示されます。ショートではオーバーレイに表示されます。意味は次の2つのどちらかです。

  1. 投稿者がアップロード時に、リアルな改変または合成素材が含まれると申告した。
  2. YouTube自身のシステムが、実写風のAI使用が大きいと判断し、ラベルを追加した。

ラベルが示さないことが2つあります。

  • 品質スコアではない。1つのシーンにAI再現を使ったドキュメンタリーにも付くことがあり、完全生成の動画を1日に何十本も投稿するチャンネルにも付きます。
  • すべてを網羅しているわけではない。生成した台本をストック映像にかぶせて合成音声で読み上げる顔出しなしのチャンネルは、画面に実写風の偽物が映っていないため、ラベルが付かないこともあります。

2つ目の点が重要です。ラベルは役立つシグナルですが、キュレーション済みリストの代わりにはなりません。両方を併用するのが最良の結果につながります。

BlokariでAIラベル付き動画を非表示にする

Blokariは、YouTube・LinkedIn・X・Redditをフィルタリングする無料のブラウザ拡張機能です。YouTubeでは、YouTube自身のAIラベルに基づいて動作できます。セットアップは1分ほどです。

ステップ1:拡張機能をインストールする

ChromeウェブストアからBlokariを追加し、簡単なオンボーディングを進めます。AIラベルのフィルターはバージョン1.3.0以降に搭載されています。

ステップ2:AIスロップを購読する

オプション → 購読で、AIスロップの購読をオンにします。オンボーディングウィザードでは、同じカテゴリがAIコンテンツという名前です。この購読には2つの役割があります。

  • キュレーション済みのAIスロップリストにあるチャンネルを、YouTubeのあらゆる場所(ホームフィード、検索、おすすめ、視聴ページ)でフィルタリングします。レベルに応じてぼかされるか、非表示になります。
  • AIラベルのチェックが属する購読です。これがないと、BlokariはYouTubeのラベルを無視します。

購読:AIスロップ/コンテンツファーム。 AIコンテンツファームのキュレーション済みリストに、RedレベルでのYouTube AIラベルチェックが加わります。収録内容やレビューはAIスロップの購読ページでご覧いただけます。

ステップ3:スライダーをRedに合わせる

Blokariのポップアップを開き、ブロックレベルをRedに設定します。Blokariのレベルは積み上げ式で、各レベルが前のレベルに機能を加えます。

  • Greenはリスト入りのチャンネルをぼかします。クリックで表示。ルールもヒューリスティックもなし。
  • Yellowはそれらを非表示にし、購読ごとにキュレーターのキーワードとパターンのルールを加えます。
  • Redはより積極的にコンテンツを隠し、AIラベルのチェックを含むヒューリスティックを加えます。

AIラベルのチェックはヒューリスティックです。人がレビューしたチャンネルではなく、1本の動画に付いたラベルに反応するため、Redでのみ動作します。GreenやYellowでは、YouTubeのラベルは何も変えません。これは意図的な仕様で、フィルターの強さはあなたが選び、低い設定がRedの動作を黙って取り込むことはありません。

ステップ4:信頼するクリエイターを残す

好きなチャンネルが、YouTubeに動画の1本をラベル付けされたせいで非表示になった場合は、ホワイトリストに追加してください。ホワイトリストのチャンネルは常に表示されます。ホワイトリストはキュレーション済みリストよりも優先されるので、ワンクリックで間違いを直せます。

実際の動作

RedとAIスロップの購読をオンにすると、次のようになります。

  • 検索、リンク、おすすめから開くAIラベル付きの動画は、視聴ページでブロックされます。
  • AIラベル付きのショートは、スクロール中に非表示になります。
  • AIスロップリストのチャンネルは、YouTubeが動画にラベルを付けたかどうかにかかわらず、フィード、検索、サイドバーから非表示になります。
  • どのレベルでも、Blokariはラベル付き動画のタイトルの横に小さな「AIコンテンツ」バッジを表示して、フラグが付いた理由を示せます。不要な場合は、ポップアップの「AIコンテンツにフラグを付ける(YouTubeラベル)」でオフにできます。

フィルタリング自体は、ブラウザ内、つまりあなたの端末上で実行されます。拡張機能は、いま見ているページを、あなたのリストとYouTubeがすでに表示したラベルに照らして確認します。

アプリやテレビも一緒に学習させる

拡張機能が動くのはデスクトップブラウザだけです。しかし、そこでチャンネルをブロックすると、Blokariはアカウント単位の「チャンネルをおすすめに表示しない」シグナルをYouTubeに送ることもできます。このシグナルはGoogleアカウントに紐づくので、スマホやテレビのYouTubeアプリでも、それらのチャンネルが表示される頻度が下がります。仕組みはYouTubeのおすすめを止めるガイドで説明しています。

ラベルとリストは併用が最適

YouTubeのラベルとキュレーション済みリストは、捕まえるものが違います。

YouTubeのAIラベル キュレーション済みAIスロップリスト
対象 YouTubeがラベルを付けた個別の動画 キュレーターがレビューしたチャンネル全体
捕捉できるもの 投稿者またはYouTubeがラベル付けした実写風のAI ラベルの有無にかかわらず、顔出しなしのTTSファームやテンプレート化したチャンネル
見逃すもの 実写風に見えない、ラベルなしのスロップ まだレビューされていない新しいチャンネル
Blokariのレベル Redのみ Green、Yellow、Red

両方を使えば、互いの死角を補えます。コンテンツファームの仕組みや見分け方をもっと詳しく知りたい方は、AI生成YouTubeチャンネルのブロックガイドをお読みください。

料金

AIスロップの購読、Redレベル、AIラベルチェックは、すべて無料プランに含まれます。有料プランで変わるのは、リストの同期頻度と使えるブラウザの数です。Proは月額€3(毎日同期、すべてのブラウザ)、Businessは月額€8(リアルタイム同期、無制限のルール)。AIラベル付き動画を非表示にするのに、どちらも必要ありません。

要点

YouTubeはすでにAI動画にラベルを付けています。それを非表示にするスイッチがBlokariです。拡張機能をインストールし、AIスロップを購読して、スライダーをRedに合わせ、残したい人をホワイトリストに入れましょう。

Blokariを無料でChromeに追加

よくある質問

YouTube標準の設定でAI生成動画を非表示にできますか?

いいえ。YouTubeは、リアルな改変・合成コンテンツを大きく含む動画にラベルを付けますが、それらを隠す設定はありません。ラベルは情報提供のみです。ラベルに基づいて動作させるには、Blokariなどのブラウザ拡張機能が必要です。

BlokariはどうやってAI生成動画だと判断するのですか?

この機能では推測しません。YouTube自身が動画に付ける「改変または合成されたコンテンツ」のラベルを読み取ります。YouTubeがラベルを付けた動画なら、Blokariは非表示にできます。ラベルがなければこのチェックは何もせず、キュレーション済みリストとフィルターは通常どおり適用されます。

どの設定が必要ですか?

Redのブロックレベルと、有効なAIスロップの購読です。GreenとYellowではAIラベルのチェックはオフになります。これは意図的な仕様です。Greenはリスト入りのチャンネルをぼかすだけ、Yellowはキュレーターのルールを追加し、このようなヒューリスティックを加えるのはRedだけだからです。

YouTube Musicでも使えますか?

現時点では使えません。YouTube MusicはAI生成楽曲のラベル付けを始めましたが、BlokariのAIラベルフィルターが対象とするのはYouTubeの動画とショートのみです。

好きなクリエイターが非表示になってしまったら?

そのチャンネルをホワイトリストに追加してください。ホワイトリストのチャンネルは、YouTubeがその動画にAIラベルを付けた場合でも、常に表示されます。